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低気圧の誕生

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10-07-4温帯低気圧は、暖気と寒気の衝突でできます。

空気には、温度差のある空気同士がぶつかると、温度を同じようにする性質があって、そのために温帯低気圧は発生します。

停滞前線は、寒気と暖気の勢力が同じ時にできますが、そのどちらかの勢いが強くなった時、そこにキンク(ねじれ)ができ、それが大きくなると、温暖前線 と寒冷前線を伴った温帯低気圧が誕生します。 台風も、元は熱帯低気圧という低気圧の一種です。

地球の性質上、北・南緯5度より赤道に近い辺りでは、滅多に台風は誕生できません。おおむね、海水温が26、5℃以上の海上で、大量の水蒸気をエネルギー源として台風は誕生します。暖かい空気の塊だけでできているので、台風はほぼまん丸な形をしており、温帯低気圧のように温暖前線や寒冷前線を伴っていま せん。

そうして回転しながら、さらに暖かい空気と大量の水蒸気を吸収することで台風は発達してきます。

台風 は「中心付近の最大風速が17.2m/sを超えた熱帯 低気圧」をさします。だから、中心付近の最大風速が衰えてくると、その場所に応じて、熱帯低気圧に変わったり、温帯低気圧に変わったりするのです。

「台風が温帯低気圧になる」と、ホっとしたように報道している天気予報がよくありますがこれは決して安心できることではありません。さきほども述べたと おり、低気圧は暖気と寒気の衝突によって成り立っています。台風が温帯地域にもたらす暖気は、普通の温帯低気圧を誕生させるそれよりもはるかに高い温度を持っているため、普段よりも寒気と暖気の温度差が大きくなり、一般の温帯低気圧よりも激しい気象現象が 発生する恐れがあります。台風が温帯低気圧に変わる と聞いても、決して気を緩めず、用心を怠らないよう にしてくださいね。

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2010-07

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