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過激なダイエットは逆効果

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05-07-6ダイエット相談に来られる殆どの方が「何でもよいから、とにかくラクして痩せたいのですが・・・」というもので、この願いには応えられず、いつも困っています。
私共では、健康な体作りを目指しており、何でもよいから痩せたい!という、不健康になる方法を提案していないためです。
1ヶ月に3キロ以上も痩せることは、とても危険であり、どんどんと成人病体質を作ってしまいます。
痩せるために、皆さん食事制限をしたり、OOダイエットというように、特定の食品だけをとってしのぐ方法がありますが、摂取カロリーを減らすと、最初の30分は糖が利用されますがそれからは、アミノ酸を燃やしてエネルギー源を作ってゆきます。
なぜなら、無酸素でエネルギーを作り出すことができるのは、糖とアミノ酸だけだからです。
肝腎な脂肪は、有酸素状態・・・つまり、筋肉を動かして運動をしないと燃やしてエネルギー源を作り出すことができません。
従って、運動なしで食事制限をしていると、筋肉がどんどん痩せてゆき、体脂肪率はダイエットするたびに多くなってゆきます。
こうなると、水を飲んでも太るような代謝の悪い体になります。そればかりか、急激に、危険な内臓脂肪が増えてゆきます。
また、食事を制限しながら、運動していても、短期間に体重が減りすぎると体は危機感を感じ内臓脂肪を増やして、緊急時に対応しようとします。内臓脂肪というのは、脂肪酸を分泌し、摂食中枢が刺激されて、どんどんと甘いもの、油物を欲し易くします。また、インスリン抵抗性を高め、糖を入れても入れても、エネルギー源として利用されない体となり、ますます多食に拍車をかけます。
さらに、血液の粘性を高め、血栓を作ったり、アテローム硬化を促進する働きもあります。こうなると脳梗塞や心筋梗塞などの病気の原因になるばかりかガンや、感染症も誘発しやすくなります。
更年期の女性は、今まで女性ホルモンに守られていましたが、閉経前後は、女性ホルモンの減少により脂質代謝が変わり、特に内臓脂肪がつきやすいので注意が必要です。
歳をとるほど痩せにくくなり、ダイエットすればするほど内蔵脂肪がついて、病気を促進しますので、ムリなダイエットほど、体を損なうものはありません。
(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)05-07

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