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冬将軍の正体

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0701_3冬になると、天気予報でよく「冬将軍」ということばを耳にするようになります。「冬将軍がやってくると寒くなる」というのはご存じでしょうが、さて、冬将軍の正体とは一体何でしょう?

冬将軍は、正式には「シベリア高気圧」と言います。その名の通り、シベリアで生まれます。 10月を過ぎたころからシベリア辺りの高緯度地域は、太陽の陽射しが弱まるため、徐々に冷え始めます。クーラーが足元から冷えていくので経験されていると思いますが、冷たい空気というのは暖かい空気に比べて重いのです。

シベリア地方では、どんどんと、冷たい空気が地表付近に滞留していくのです。それが非常に大きなかたまりになったのが、冬将軍・シベリア高気圧なのです。大陸育ちなので、非常に乾燥しています。

夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が南から張り出してくるようにシベリア高気圧も日本列島に対して北西(あるいは西方)から張り出してきます。

が、この非常に冷たく乾燥した冬将軍に対して、日本海は暖流の流れ込む、温泉のようなものなのです。

日本海があることで、大陸と、日本列島の日本海側、さらには太平洋側との気候に大きな違いができるのです。

冬将軍が比較的暖かい日本海を通るとき、下は暖かく上が冷たいという立体構造になります。すると冷たい空気の方が重いので、下にもぐり込もうとします。

これが「対流現象」で、これのときに積乱雲の列が発生し、気象衛星画像に見られる「筋状の雲」ができるのです。

しかしこれも、日本列島を南北に貫く脊梁山脈を越えるときに雪を降らせると同時に水蒸気を落とし切ってしまうので、太平洋側では乾燥した晴れのお天気が続くことになるのです。

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2007.1

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