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端午の節句

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1105-03どんな時代であっても、親が子供の成長を願う気持ちは同じもので、今年も五月の空にこいのぼりが沢山泳ぐだろう。こいのぼりは江戸時代から始まったと言われ元々は将軍家に男児が誕生した時に門前に馬印や幟を立てたことを、他の武士や庶民が真似をし、商人のアイデアからその幟が鯉の形になったという。鯉が滝を昇り切ると、龍になるという言い伝えから、男児にも大きく出世をしてもらいたいという意味を持たせた。
今はこどもの日に端午の節句を祝うようになっているが五月の最初の午の日が端午である。戦後間も無く、五月五日に定められた。端午の節句は古く奈良時代からあり宮廷では厄災を払う為に、菖蒲やよもぎの葉を軒先につるした。臣下の者もまた、冠に菖蒲の葉を冠につけていたという。武士が台頭し、鎌倉時代になると、「菖蒲」を「尚武」にかけ、武を尊ぶということで、武士にとっても大切な年内行事になった。
鎧兜を飾るようになったのは江戸時代からで、厄を払う為の端午の節句は、男児が強く丈夫に育つのを祈る為のものになっていく。江戸時代に流行した絵草子の影響もあり、金太郎の人形を飾ることも多く、強い男の子の象徴として人気があった。
忘れてはならないのが、菖蒲湯だ。菖蒲の葉を浮かべた風呂につかり、厄をはらう。菖蒲は強い薬効があり、解毒消毒作用、神経の緩和、血行促進という効き目がある。最初は酒に葉を漬け込んだものを口にしていたらしいが、風呂に入る習慣が出来た時期から、菖蒲湯はメジャーに成っていった。表で泥んこになって遊び、擦り傷や切り傷の多い男の子が入るお風呂として、とてもいい湯だ。儀礼行事には、先人の知恵が詰まっていて、単なる飾りではなく、願いが込められていることを覚えておきたい。
(文:コラムニスト 旭堂花鱗/絵:吉田たつちか) 2011-05

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