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エルニーニョとラニーニャ

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0508-02先日新聞で「今年は昨年と同様エルニーニョもどきと思われるため猛暑が予想される」という記事を見ました。そこで今回は、「エルニーニョ」についてお話したいと思います。
そもそも「エルニーニョ」とは、南米ペルー沖で、12月に海面水温が上がり、3月に下がる季節的な変動を意味することばです。ちなみに、「エル・ニーニョ」というのはスペイン語で「男の子」の意味。しかし、毎年12月、クリスマスのころに起こる現象なので、固有名詞として「神の子」を意味しているそうです。が、3月になっても海面水温が下がらないことがあり、それを気象の世界では「エルニーニョ現象」と呼ぶようになったそうです。
一般に、海面水温が平均より0.5℃以上高ければエルニーニョ現象、そして(こちらはあまり知られていませんが)0.5℃以上低ければラニーニャ現象(「ラニーニャ」は「女の子」の意味)と定義されています。
さて、はるかかなたペルー沖の海面水温が、なぜ日本にまで影響を及ぼすのでしょうか?
赤道付近にはほぼ一年中吹き続けている、赤道貿易風という東風があります。これが弱まると赤道太平洋中部で海水温が高くなります。基本的に、赤道太平洋の海水温は、西(フィリピンのあたり)で暖かく東(ペルーのあたり)で冷たいものなのですが、その分布が変わってしまうのです。すると、例年ならば太平洋西部で多発していた雨雲が、太平洋中部で多発するようになります。
逆にラニーニャ現象のときは貿易風が強いので、その影響を受けて異常気象が世界中で起こります。
いずれにしてもこの現象が異常気象の原因として注目され始めたのはまだ最近のことなので、だからどうだ!という断言はまだ誰にもできないのです。
ただ、猛暑になろうが冷夏になろうが夏は夏。紫外線対策と熱中症対策は怠りなく!(念のため雷対策も) 楽しい夏をお過ごしください!

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2005-08

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