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脾不統血の崩漏

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15-07-2 崩漏とは、女性の不正出血のことで、激しく雪崩れるように出血するものを崩、ちょろちょろと漏れ出すような出血が長引くものが、漏で、いずれも早い内に対処しないと、出血が止まりにくくなり、難治性となるので注意が必要です。
崩漏には、いろいろな原因がありますが、その中の一つに、脾を病むことにより止りにくくなる出血があり、これを脾不統血の崩漏といいます。
脾は元気、気力を作り出す大元で、気がしっかりと満たされていれば、血液や汗、精などが管から漏れ出すことを防ぎ、気の力で留める働きがありますが、脾を病んで、気の力が低下すると、このような出血が起こったり、ジワジワと嫌な汗をかいたりします。
このようなタイプの出血を起こす方は、パニック症や神経症の方に非常に多いです。
例えば…
1,理屈では理解していても、どこか信じることが出来ない(相談者の助言をどこか否定してしまう)
2,ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、と先々まで悩み途方に暮れ、何も手に着かない
3,完璧症で、きちんと出来ないことに不安を感じる(計画通りにいかないと気が済まない)
4,自分自身をコントロール出来ない状況に追込まれるとパニックを起こす(歯医者や美容院のイス、高速道路渋滞、トンネルの中、飛行機や船などの途中出入り出来ない乗り物、授業参観など)
このように頭で出口のない答えを考えると、血液を大量に消耗し、なおかつ脾の力は衰えます。そして、甘い物が欲しくなり、甘い物を多食すると、ますます脾に負担がかかり、気血を作り出す力が衰えてしまうのです。
このようなタイプの方は…
1,甘い物と油ものを控え、赤身の肉、イカ、タコ、色の濃い野菜、黒い食べ物をしっかり食べる
2,細かい計画に捕らわれず、今何をしたらよいか?そしてそれに集中し、余分なことを考える暇をなくす
3,運は自分に味方してくれる!と信じ”ありがとう!”の気持ちと”大丈夫!”をいつも唱える などの養生も心がけてください。
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:そねたあゆみ)2015-07

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