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絶対に食べ物の心配をさせないで!

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2012-3 イタリアのベルルスコーニ(首相)というおじさんは、ハチャメチャやってますよね。閣僚がやたら美人だらけだったり・・・・で、まあ、お国柄というのもあるのでしょうが、しかし、いい加減さもあそこまで行くと、かえって許せるような・・。日本でも三木武吉翁などは、「愛人が5人もいる」と言われ、「5人ではない、6人だ」と言い返したという逸話も伝わっていますがまあ、今の草食日本では望むべくもないことなのでしょう。

この、ベルルスコーニ首相、同時に、「若い女性は皆私と結婚したがっている。なぜなら、私は大金持ちですぐに死ぬからだ」と放言してましたが、これは一面、金に群がる若い女性たちの姿を嘆く世相が根底にあるとしても、これはこれで、私には一理あるように思えました。

なぜなら、それはキリスト教的倫理観にはそぐわなくても、自然の法則という観点から見れば決して非難される事柄でもないという気がするからです。実際、動物の世界は1匹の強いオスがハーレムを作ることを思えばこちらの方が自然な姿なのでしょう。

本来、人が一人、生きていくというのは大変なことなのです。

人が一年分活動できるだけの食糧を自分で確保するとすれば、単純に米で考えて、どれだけの広さの田んぼを耕さなければならないのでしょうか。

とかく今の日本人は「食べ物?コンビニに行けばあるじゃん」みたいな感覚のように思えますが、それは食糧に限らず、あそこまで切れ目無く、様々な物を供給し続けるシステムが成立していること自体、本来、普通のことではないのです。

特に、体力的に劣る女性の場合、単独で生きていくのは大変な困難を伴ったであろうことは想像に難くないところで、そう考えれば、女性が食の心配をせずに生きていけるもっとも手っ取り早い方法は権力者の妻になることだったでしょう。

徳川家康には54歳も年が離れた愛妾がいたといいますが、問題は年の差ではなく、この女性も、そして、その親も、なぜこんなお爺ちゃんの元へ嫁がせたか・・・ということで、これすなわち、彼女も、そしてその親兄弟も、彼女が嫁ぐことで、この後の「食」が確保され、そして、場合によっては立身にも道が開けてくるということだったでしょう。

事実、家康が59歳のときに設けた子供の母は37歳年下でしたが、彼女は「王様」の子供を産んだことで、とりあえず、王朝が滅亡しない限り、一生、食の確保は約束されました。

こう言うと、そんな何百年も前の話を・・・と言われるかもしれませんが、でも、先日、テレビで年輩のご婦人が「夫からプロポーズされたとき、ただ一つ条件を出した。それは、私に絶対に食べ物の心配をさせないということだった」と語っておられましたが、この辺は、私の母なども含め、「ゲゲゲの女房」での水木しげる夫人など、戦中戦後の体験を持つ女性には多かれ少なかれ、共通する心情があるのではないでしょうか。

(小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか) 2010.12

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