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高血圧と解毒養生

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(絵:吉田たつちか)

 これからどんどんと寒くなると体が冷えて血管が縮まり急な血管病(脳梗塞、心筋梗塞、大動脈解離)にも注意が必要です。これらの病気はあっという間に命を失うこともあり、血圧が低くても起きる事がありますので、皆様ご注意ください。自分もそうですが、血圧が高い人は半ば血圧ノイローゼになり、1日に何度も血圧を測り一喜一憂する傾向にあります。
 家族と同じ食事をしている、食養生もしている、運動もしているのに、何故自分だけこんなに血圧が高いの???と腹立たしく思われるかもしれません。
 血圧が高いのは遺伝だから仕方がないと言ってしまえばそれまでですが、血圧が高くて心配なのは、血管が詰まる!切れる!剥がれる!などの大惨事に至るリスクが大きい事です。ですので、そのような惨事を招かないように養生する事が大切です。
 血圧は1日のうちでも変動しているし、運動やストレスによっても変動しますので、大きく上がる時間が持続しないように養生する事が大切です。病院のお薬で上手くコントロールされている方でも、養生を怠ると惨事を招くことがあるので、1にも2にも養生です。
 ご存知のように、血圧は心臓のポンプ力と血管というホース内の圧力で決まります。ポンプ力は、心臓が1回に送り出す拍出量と循環血液量が関係しており、ホース内の圧力はホースの汚れによる内腔の狭さ、硬さや血液の流動性が大きな要因となります。俗にいう血液サラサラ、血管の大掃除は、漢方が得意とするところで、養生すれば必ず結果が現れます。皆さんが恐る動脈硬化は細い血管から現れ、次第に太い血管が障害されます。細い血管が汚れてくると、拡張期血圧(下の血圧)が上がり、平均血圧が上がってきます。
 平均血圧とは、上の血圧から下の血圧を引いた脈圧を3で割った数字に下の血圧を足した値です。例えば血圧が140と85の人でしたら、脈圧は140−85=55 55を3で割ると18です。それに下の血圧85を足すと103が平均血圧です。平均血圧が110を超えるようであれば、血液解毒養生を早速始めてください。
また、大きな血管の動脈硬化も進むと、脈圧が高くなります。脈圧は30〜50が理想で、70を超えるようであれば、本格的な血液解毒養生をお勧めします。

(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)2022-01

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