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気象病を気にしておられる方へ・・・寒暖差疲労に注意!

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(絵:吉田たつちか)

 7月は湿気と寒暖差に体力を奪われる月で、気象病の方は要注意です!
 昼間は太陽が照りつけたり、曇りの日でもやたらと蒸し暑いのに夕方からは半袖では肌寒いような日もあります。
 私も先日、半袖で夕方散歩していたら、汗をかいた上に気温が急激に下がってきて寒気を覚え、その後胃の不調、手足のだるさなどに見舞われました。
 今年は上空の寒気が南下しやすいため、昼間と夜間の寒暖差が激しく大気の状態も不安定です。
 気温の変化に対応すべく、体温調整したり、各臓腑への血液配分を調整しているのが肝の働き・・・西洋医学的には自律神経です。
 気温が下がれば交感神経を働かせ、筋肉をふるわせる、血管を収縮させて放熱を防ぐなどで体温を上げ、気温が上昇したときには、副交感神経が働き、毛穴を開き汗をかかせること、血管を拡張させることで放熱し体温を下げるというとても重要な役割を自律神経は担っています。
 ところが、一日の中で急激に気温が変化すると、そのたびに交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の切り替えをせねばならず、エアコンでいうなら冷房と暖房のスイッチを何度も入れ替えるのと同じでエアコン本体=体の各臓腑に多大な負担をかけることになります。
 特に今まで自粛生活が続いた加減で、運動したり外で汗をかく機会が減っていたために自律神経の調整機能が低下している方が多いので、本格的な夏までに自律神経のスイッチ機能を回復させておくこと(暑熱順化)が大切です。
 寒暖差疲労は、ストレスによる交感神経の過緊張、血糖値の乱高下、筋肉量の低下、汗腺機能の低下などが関係しているので、以下の養生を心がけてください。
1、肩こり、腰痛、手足の冷え、不眠、イライラや気分の変化が激しい人は?
*38~40度くらいのぬるめのお風呂に15分~20分ほど浸かりましょう
*温冷交替浴を3度ほど繰り返しましょう
*夜間のスマホやパソコン仕事は控えましょう
*寝る前に布団の上で軽いストレッチをお勧めします
*夜になってもリラックス出来ない方には養生漢方として笹エキスがお勧めです
2、食事時間がバラバラ、ドカ食い、ムラ食い、早食いの習慣がある方は?
*起床就寝時間と三度の食事時間をなるべく一定に!
*空腹時の甘いもののドカ食いはやめましょう
*食事は野菜スープ~タンパク質~炭水化物の順に
3、筋力低下、体重減少、少し動くと息が切れる方は?
*極度な糖質制限やダイエットは中止してください
*朝食時にタンパク質を欠かさずとりましょう
*食後にかかとの上げ下げ運動を30回行いましょう
*必須アミノ酸製剤エネスポやエネルギー産生を高めるコルマータQ10で気血を補いましょう
4、汗をかけない方は?
*タンポポ茶または切干大根茶を飲んで汗がじんわり出るまで半身浴しましょう・・・日を追うごとに短時間で汗が出始めます。

(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)2022-07

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