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トラウマとは

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(絵:そねたあゆみ)

 大きな精神的ショック(嫌悪感や精神的屈辱・苦痛を伴う出来事)や強い恐怖などを体験する事で出来る、深い心の傷の事を云います。家族や親しい人が遭遇するのを見たり聞いたりすることでも心の傷となり得ます。

 心に傷があると、その事件を連想させる事に逢った場合、不快で苦痛な記憶が突然蘇ってきたり、怖い夢や嫌な夢をみたりします。それが不安となり動悸や発汗・過呼吸などの身体的反応が起きやすくなります。そのため、常に事件を連想させる事を避けようとします。その結果、日常生活が現実から遠ざかる様になったり、前向きな感情が抑制され、周囲との交流に支障が出る様になっていきます。

 身体的な外傷は、その組織細胞の修復再生能力によって治癒・回復してゆきます。精神的な心が傷を負った場合は、修復再生されないのでしょうか? 西医学ではなく、中医学的な考え方をご紹介します。

 中医学の基本に五行論と云う物があります。大雑把に云うと、木火土金水の五つの自然現象と人体の関連を基にして、過不足が無いように調節するための理論です。感情と内臓の関連性では、肝臓と怒り、心臓と喜び、脾臓と憂い、肺臓と悲しみ、腎臓と恐怖・驚き、と記されています。気血津液が順調に巡っていれば相互に調整し有って内臓も感情も中庸でいられます。

 例えば、何か怒りの感情(肝)を強めるストレスが続くと消化器系に負担が掛り、気分が憂鬱(脾)になり呼吸が苦しく(肺)なりますが、そうすると肺の感情である悲しみが、肝の怒りを静めます。すると憂鬱が解消されます。また、恐怖(腎・水)が強くなると喜び(心・火)が犯されます。すると(肝・木)の闘争心が思考力(脾・土)を強めることで恐怖を抑え、喜びが戻る。等々。このように、人には本来、感情の乱れをコントロール出来る仕組みを持っていると考えています。

 五臓の一つ又は複数の臓で、気の停滞がある事を気滞、強い物を気結と云います。これには方剤(漢方)・鍼灸・気功・養生(生活習慣改善)、カウンセリングを組み合わせ、身体を調整する事で、本来持っている心の調整・復元力をサポートする方法で問題を解消出来ると考えています。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2019-09

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