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ネット購入は割安

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(絵:吉田たつちか)

 免許返上以来、買い物はもっぱらネットとコンビニだ。
 100円ショップやスーパーでの買い物はつい目移りして、余計なものを買ってしまい、「安物買いの銭失い」に陥ることになる。しかも物忘れがひどくなってきた昨今ではその傾向が高まる一方だ。
 かくて、書斎の引き出しには、ホッチキスの針、ポストイット(付箋紙)、ステックのり、クリップ、セロテープ、ハサミ、乾電池など、重複買い品が貯まる一方だ。
 当初、ネットでも同様な結果が生じていたが、今では必要な物だけ買うテクニックも得てきた。
 事務用品は主にアクスルで購入しているが、基本的には
履歴・再注文か、マイカタログから購入するものを選択するので、必要不可欠なものしか購入しなくなった。
 Amazonでも同様で、まず、注文履歴から始める。かくて、消耗品の類は不要不急なものは買わなくなった。衝動買いや、ついで買いが少なくなったと感じる。
 先日、ネットで靴を注文したら、返品用の宅配便伝票(受取人払い)が同梱されていた。10日間試用してフィットしなかったら返品くださいとのこと。しかも、指定期間内に返品が無かったら始めて、クレジット決済処理がなされるというシステムだ。靴は特に、微妙なサイズ違いでも、履きにくいものであり、ネット購入に二の足を踏む商品であるため、こうした対応は助かる。
 ネット購入には当初、戸惑いがあったが、慣れてくると便利この上ない。ガーデニング用の培養土など重いものも定期購入している。ホームセンターで購入するより高くなるが、車の維持管理費用や体力消耗などを勘案してコスト計算すれば、かえって割安となる。しかも、次いで買いがないメリットの方が大きい。
 コンビニはさらに、年寄にもありがたい。必要不可欠なものがそろっているし、重いものや大きなものは置いていないので衝動買いも少ない。その日に食べたいものだけを買う事にしている。毎朝、コンビニへの往復がほどよい運動にもなっている。キャッシュレス時代に早期に対応できたのもコンビニのおかげだ。
 世の中、便利になり、老齢になっても消費行動にこまらない時代になった。 (ジャーナリスト 井上勝彦)2023-12

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