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いま『うどん』アツい!

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(絵:そねたあゆみ)

●世界が注目しはじめたうどん!
 新そばの美味しい季節がきましたね~、でも今月の話題は『うどん』!
 スキヤキ、スシなど日本の食べ物が世界で流行るということが、昔からありました。近年ではラーメンが中国やヨーロッパで人気だとか。
 さらに最近では、私たちの日常食である『うどん』が流行りつつあるそうです。
 アメリカの女性ジャーナリストのスージー・ストラトナーさんが『レディット』という英語圏のソーシャルニュースサイトに、世界を旅するグルメたちの投稿をまとめ、さらに自分自身の好みも加えて『世界で一番おいしい料理ベスト12』という記事を書いているのですが、なんとその1位がうどんだったのです!
 日本のうどんブームといえば、2000年代の讃岐うどんがブームになり、全国チェーンの讃岐うどん店が何軒かできるほどでしたが、讃岐うどんの全国チェーン『丸亀製麺』がロシアにお店を出したところ、1日になんと千人もの客が来るほどの大人気だったとか。
 2016年にニューヨークに支店をオープンした『つるとんたん』のニューヨーク店では待ち時間が2時間という大人気なんだとか。
 またイギリスのインディペンデント紙では「スシ、ラーメンに次ぐブームになるかもしれない食べ物」としてうどんと取り上げたとか、世界がうどんに注目しはじめたようです。

●江戸時代、うどんは唐辛子ではなく胡椒をかけていた!
 現在、うどんや蕎麦に振りかける香辛料といえばトウガラシですよね。コショウはラーメンと相場が決まってます。
 でも江戸時代の後半になるまで、人々はうどんにも蕎麦にもコショウを振りかけていたといいます。
 それまでトウガラシはあったのですが、高級品であったためなかなか庶民では手がだせなかったのです。
 いまではうどんのダシは醤油やみりんなどを使いますが、これも高級品。ではなにで食べていたかというと味噌なんです。
 いわゆる「垂れ味噌」というもので、それに酒やカツオ節などで煮詰めたものだったようです。
 味噌を使って食べたものは他にもあります。日本人がお刺身なんかも辛味噌や酢を付けて食べていたとか。
 食べ物というのは、その時代時代によって、変化するものですが、なんかうどんや蕎麦にミソやコショウってちょっと意外な感じがしますね。あ、名古屋には味噌煮込みうどんという名物がありましたね(笑)。味噌もうどんに合うんですねえ。コショウも使い方や常識を捨てれば案外イケるかも知れません。

●アレンジされていくうどんたち
 うどんと一口にいっても、ご当地によっていろいろあります。関西の薄口醤油のうどん、関東の濃口醤油のうどん、九州の柔らかいうどん、讃岐の歯ごたえがあるうどんなどなど、その土地の歴史や土壌、環境によってさまざまなうどんが生まれてきました。
 近年、生まれたうどんとしては『カレーうどん』なんかがありますね。カレーうどんは明治37年に東京の早稲田になる『三朝庵』という蕎麦屋で考案されたそうな。
 欧米の文化が怒涛のように流入していたこの時代、日本に古くからあったうどんという料理とイギリスから西洋食として入ってきたカレーが合体するのは当たり前といえば当たり前であったかも知れません。
 終戦直後に、焼きそばを参考に考案された『焼きうどん』。
 最近では、スパゲティのカルボナーラやトマトソースを使ったうどんを出すお店も増えてきました。
 前述した欧米のうどんも、その国の口に合うようにアレンジされているものも多いようです。
 うどんは兄弟分の蕎麦に比べて、クセが少ないためいろいろアレンジしやすいのかも知れません。
 食文化というのは、時代や環境によって変化し、新しいものが次々に生まれてくるもの。
 きっとまた、私たちが想像できないような美味しいうどんが誕生するのでしょうね。ちょっと楽しみです(笑)

(文:食文化研究家 巨椋修(おぐらおさむ))2017-11

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