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歯茎でわかる腸内免疫

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(絵:吉田たつちか)

 皆さんは、虫歯ではないのに歯が浮いたり、夜中に歯茎がうずいたりすることはありませんか?どんな時にこの症状が出るかというと、お葬式などで心身ともに疲れていたり、ご馳走が続いて食べ過ぎで胃腸に負担がかかりすぎたりした後に頻発します。
 歯が浮くのは、その土台である歯茎がうっ血してブヨブヨになっているためで、口の中に人差し指を入れて歯茎を押さえてみると鈍い痛みがあり、悪臭がする事が多いです。このようなときは歯茎の免疫力が低下し、歯周病菌やカンジダ菌が繁殖して慢性炎症を起こしている状態で、これは危険信号です。
 たかが歯周病と思われるかもしれませんが、口腔内は腸管の入口と捉える事が出来、自分の腸の状態を唯一、肉眼で確認できる場所なのです。つまり、歯茎がうっ血して痛みがあったり出血したり、口内炎が出来たり、口臭があるという事は、腸内に慢性炎症があり免疫力が著しく低下しているよ・・・というサインです。
 実際に、口腔内の歯周病が血管に入り血管内炎症を起こして心筋梗塞や脳卒中などの重大な血管疾患を起こしたりがんやリウマチなどの炎症性疾患の引き金になる事がわかってきています。
 私の薬局でも、口内炎がやたらと出来て、なかなか治らない症状の後に乳がんを発症された方や、舌に灰色っぽい苔が生えて味がよくわからなくなり、口腔カンジダと診断された方が、しばらくして胃がんがみつかったという例は非常に多いです。
 そして逆に、口腔内の手当てをしたら、胃腸がスッキリした、お通じがとてもよくなった、アレルギーやアトピーが改善されたという例もとても多いですので、そのコツをお話したいと思います。
 歯磨き粉は、さんごくん歯磨きを使います。この歯磨き粉は、サンゴの吸着力で、歯の表面の汚れをはじめ、ばい菌やウイルスなども吸着除去してくれるのが、他の歯磨き粉(研磨剤)とは全く違うところです。
(1)食後や寝る前に、丁寧に歯磨きしてください(2)入浴時に、人差し指にさんごくんを第一関節まで出して、歯茎にまんべなく塗り、小さな円を描くようにマッサージしてください(3)さらに、口腔内の筋肉を人差し指の先で外へ外へ押してみて、痛みがあれば痛くなくなるまで押します。こうすることで、交感神経の過緊張を確認する事が出来、筋肉の痛みがとれれば自然に副交感神経へのスイッチが入り、治癒力が高まります。普段から正しい姿勢をしている人は、口腔内筋肉の痛みはありません。(4)さらに花粉や黄砂にアレルギーがある方、ウイルス感染が心配な方は、さんごくん歯磨きを鼻腔に塗り、1分ほどしてから洗い流すか、ふき取る事で鼻粘膜の異物吸着も行うことが出来て、とてもスッキリします。(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)

(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)2022-05

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